4−4 平均変位速度
平均変位速度は形成時代の明らかな段丘面等から求められることが多いため垂直変位量によって現わした。この結果から、単位変位量と同様に断層末端部の変位量が小さくなる傾向が伺えるが、同時にある程度の長期間における断層変位が福島盆地西縁断層北部・南部でほほ同程度となることが示されている。このことは、福島西縁断層帯の活動が北部・南部で大きな差を持たないことを意味し、この区間全体が一連の活動を起した可能性も考えられる。
表4−4−1
平均変位速度一覧