3−6−1 調査目的および調査項目

森山地区では平成8年度調査によって断層の最終活動時期が約1,800年前より古いことが明らかとなっている。そこで本調査では断層に切られる最も新しい地層を確認することで断層の最終活動時期をより正確に限定することを目的としてトレンチ調査およびピット調査を行った(図3−6−1)。

また、この地点では低位段丘U面が断層を横断して分布しこの段丘面に明瞭な撓曲崖が観察される。この撓曲崖は平成8年度調査から断層活動によって形成されたことは明らかであるため、この段丘面の形成時期と変位量をもとめることによって断層の平均変位量を求めることができ、トレンチ調査から得られる単位変位量から活動間隔の推定を行うために断層上盤側でピット調査、下盤側でボーリング調査を実施した。