(2)No.2孔
No.2孔では深度0.00〜0.38mまでが暗褐色の表土層であり、深度0.38〜5.97mには巨礫を含む礫層が見られる。この礫層はNo.1孔と同様の段丘堆積物であり、下位の地層とは不整合関係にある。深度5.97〜6.37mには中粒〜粗粒砂岩、深度6.37〜10.87mにはシルト岩、深度10.87〜15.30mには細粒〜粗粒砂岩、深度15.30〜23.14mには礫岩および粗粒砂岩がみられ一部は中粒砂岩となっている。深度23.14〜60.50はシルト〜極細粒砂岩となっており一部に中粒砂岩も含む。深度60.50〜63.40mは極細粒〜粗粒砂岩である。この深度までは、比較的砂岩優勢で層理面は15〜20°の傾斜をもっている。深度63.40〜68.58mには礫岩がみられ粗粒砂岩を挟在する。この付近は採取されたコアが角礫状になる部分が多く、固結した断層面や半固結状態の粘土や変質物なども観察される。
深度68.58〜70.28mには中粒〜粗粒砂岩、深度70.28〜91.03mにはシルト〜極細粒砂岩が見られるがいずれも固結している。これに対して、深度91.03〜92.97に見られる凝灰質砂質シルト層、深度92.97〜97.75mの礫〜極粗粒砂層および深度97.75〜100.00mのシルト〜細粒砂層は未固結であり更新世の堆積物である可能性が極めて高い。
断層は91.03mに確認され、観察される断層面の角度は20°である。