logD=0.6M−4.0−−−−−B
logL=0.6M−2.9−−−−−C
D:地震時の変位量(m)
L:地震断層の長さ(m)
M:地震のマグニチュード(q)
ここで、前出の1回の上下方向変位量(DH=0.3〜0.4m)と、変位の上下:水平比(≒1:2)から1回の実変位量を求めると、D=0.7〜0.9(m)だから、B式より、
Dから推定される地震の規模:MD=6.4〜6.6
また、同様に前出のL=18.5qをC式に代入すると、Lから推定される地震の規模:ML=6.9 となる。
すなわち、マグニチュード 6.5クラスの地震が想定されるが、これは日本国内で地表地震断層が確認された事例(マグニチュード6.8以上、多くはマグニチュード7以上)からみるとやや小さい。
ただし、断層の長さLの大きさからみて、マグニチュード 7.5ないしマグニチュード8程度の地震が生じることは考えにくい(図4−5−3参照)。
以上を勘案すると、警固断層系で生じる地震の規模は、マグニチュード7程度とみるのが妥当と思われる。