4−5−7 断層活動の間隔

上記3)、4)の考察結果から、断層活動の間隔を求めると次のようになる(表4−5−2参照)。

イベント1(5,000?年BP〜16,000年BP)

                         } 間隔 約15,000年〜約26,000年?BP

イベント2(31,000年BP)

     このように大佐野トレンチの活動イベントを2回とみると、

活動間隔は約15,000〜約26,000年となる−−−−−(イ)

なお、ここで前出の1回の上下方向変位量D=0.3〜0.4m、上下方向の平均変位速度S=2〜3(p/1,000年)を用いると、断層活動の間隔Rは次の式で求められる。

R=D/S=30〜40/2〜3×1,000=10,000〜20,000(年)−−−−−(ロ)

(ロ)の値は、(イ)とおおよそ一致している。

※ トレンチでのイベント認定を4回とすると、表4−5−4に示したように、活動間隔は6,000年程度(イベント1'と2の間隔から)まで短くなってしまう可能性がある。