これをもとに、断層の平均変位速度を求めると次のようになる。
平均変位速度(上下方向)>200p/9,000年=2.2p/1,000年−−−−−@
また、今回大佐野のトレンチで確認された地層の変位量から、平均変位速度を求めると次のようになる。
4A層下面(4B層上面)
:平均変位速度(上下方向)=変位量/地層の時代=65+〜82+p/31,000年
=2.1+〜2.6+p/1,000年−−−−−A
@とAの値はほぼ一致しており、警固断層系の上下方向の平均変位速度は、2〜3p/1,000年と評価できる。
また、前述のように水平方向の変位成分を上下方向の2倍とみると、実変位として求めた平均変位速度は、4〜7p/1,000年と算出される。
いずれの値からみても、活断層としての活動度はC級という評価になる。