(4)春日市春日公園−大野城市青葉台〔文献Eの春日断層の南部〕

丘陵内の小直線谷や尾根部の鞍部の連続としてのリニアメント(比高2m以下?)が追跡でき、左横ずれを示す尾根の屈曲も認められる。現在は消失しているが、このリニアメント上の大野城市上大利地区で阿蘇−4火砕流堆積物と花崗岩が接する逆断層の露頭が既往文献に記録されており、このリニアメントが断層に相当していると考えられる。また、春日公園南方の牛頸川河床では、断層と同方向の亀裂ないし断層が密集した状況が確認できる。

これらの断層の亀裂や傾斜はいずれも鉛直に近い高角である。