井尻付近では、この断層崖を挟んでボーリング調査及び浅層反射法探査を実施したが、明瞭な上下方向の変位成分をもつ断層としては確認できなかった。
周辺の既存ボーリングの情報から見て、おそらく断層本体は、今回認定したリニアメントのやや南西側に位置するものと思われる。断層の性状については未確認である。
この地域については、文献B、C、Fでも断層が認定されている。ただし、文献Fで一部が「やや不明確」とされているように完全に連続したものとはみられていないようである。