文献@のデータを見ると、県道を挟んだ調査地西方25m付近のボーリングでは、基盤の上面の高さが標高4m付近まで上がっている。この点から見ると、主断層は、bS孔とこの地点の間(低崖より西側)を通っている可能性が高いと思われる。当初想定したリニアメント付近は仮に存在したとしても、上下変位量数10p以下の副次的な断層と思われる※。
※ 航空写真で判読した直線状の低崖の成因を前節で述べた上古賀地区と同様に、(自然崖+人工改変)で考えると、何らかの低崖が存在したと考えたい。