る評価は次の通りである。
@ 太宰府市大佐野地区
低位段丘面の撓曲構造等、比較的明瞭な断層変位地形が認められる。市街地に近いが、未利用地ないし水田もあり、トレンチ掘削も可能である。
A 筑紫野市上古賀地区
断層崖らしき明瞭なリニアメントが認められる。水田においてトレンチ掘削が可能である。
B 春日市須玖地区
断層崖らしきリニアメントが認められる。阿蘇−4火砕流堆積物の伏在が確認されているので、これを鍵層としてボーリングによってこの時代以降の変位量が確認できる。市街地のため、トレンチ掘削は困難である。
C 福岡市警固地区
地下地質データを基に、おおよその断層位置は把握できている。縄文海進時の海成層(博多湾シルト層)が伏在していると推定され、これを鍵層として完新世の断層活動の有無が評価できる。市街地のため、トレンチ掘削は困難である。
D 太宰府市水城地区
警固断層主部と平行する断層(文献Eの大利断層)の存在について検討するために選定した。電気探査による概査のみを行う。
次に各地区の調査結果をまとまた。