3−5−7 地震活動の規模

2).で述べたように、松田の式@、Aを用いて本断層系全体の活動で想定される地震の規模を求めると、M=7.2となる※。

従来、日本国内で地表地震断層が確認された事例は、M=6.8以上であることを考慮すると、水縄断層系の活動によって引き起こされる地震の規模はM=7程度と判断される(図3−5−2参照)。

※仮にLとして益生田断層から西側だけの長さ(約21q)を用いると、M=7.0となる。

図3−5−2  地表地震断層の長さと地震のマグニチュードの関係

〔松田(1975)の図に加筆したもの。金折(1997)※から引用〕

※ 金折裕司(1997)「活断層系」228PP.(近未来社)