また、吉井町鷹取南方では、走向がN60Wへと大きく変化し、南方の山地の中へ延びていく。この付近には、中位ないし低位とみられる扇状地が発達しており、山地の形状自体が断層によって大きく規制されている(写真3−2−2−1参照)。リニアメントの延長部には、扇状地礫層と基盤の花崗岩が接する断層露頭が数ヶ所で見出された。扇状地の分布が途切れるさらに南方へも、鞍部の連続としてリニアメントが認められるが、その末端については確認できていない。
なお、この付近では山麓より平地側には明瞭なリニアメントは認められない。
※九州大学・茂木先生により実施。