(3)山本町耳納〜草野町矢作

文献A、Bの吉木、矢作の両断層に相当する断層崖と思われる明瞭なリニアメントが山麓沿いに確認された。低位扇状地面上の崖の比高は最大10mに近い。この部分のリニアメントの走向はN70E〜E−Wで、東西に隣接する地域とやや異なっており、西側の東泉U断層とあわせて山地側へ湾入した形状を示す。

また、この地域ではA地域と同様に山麓のさらに平地側にも低崖からなるリニアメントが認められる。特に、草野町吉木付近で山麓のリニアメントの平地側に見られる2条のリニアメントは明瞭である。