2−3−1 津屋崎町あんずの里

西山断層系は、北側で福間町付近から4本に枝分かれし、東の釣川断層、西の須多田断層と中央の2本の断層が並走する。あんずの里地区を通る断層は北方で西東付近から山麓沿いに国道に沿って伸び、直線状の山麓線が地形をなしている。

あんずの里運動公園付近では、旧地形の空中写真(S.23)判読により、尾根筋の鞍部の連続、低位段丘面上の直線状の低崖、直線状の谷等の断層変位地形と思われる地形が認められる。また、地表踏査でも国道横の工事法面において、古期段丘礫層と基盤の関門層群が接する断層露頭(逆断層)が2ヶ所で認められている。