及び表1−4−3、表1−4−4、に示した位置で調査を実施した。この間の詳細経過は、U〜W編の第3章にまとめた。詳細調査の候補地は、以下の基準に基づいて選定した。
@既往資料の範囲内で断層の存在の確実度が高い箇所。
・確認された断層の露頭が近くにある箇所
・空中写真判読等によって地形面の明瞭なずれが確認されている箇所。
・既往ボーリング調査によって鍵層の分布標高に明瞭な差異が確認されている箇所。
A過去の地震(断層)活動の記録が保存されている可能性が高い箇所。
・極最近までの堆積物がほぼ連続して堆積している箇所
・侵食、地すべり、崩壊等によって、表層の新規堆積物が削剥されていない箇所。
・地すべり,崩壊等による土砂で厚く覆われていない箇所。
・鍵層となる火山灰層等が分布している箇所。
・造成工事等によって大幅な人工改変が行われていない箇所。
B比較的平坦で、必要な調査ヤードの確保が可能な箇所。
C地下水位が低い箇所。
D物理探査のノイズが少ないと考えられる箇所。
E用地上の問題が少ない(公的機関の用地)と考えられる箇所。
Fトレンチ掘削調査の実施が困難であると予想される箇所については、ボーリングを併用する。