平成９年度の調査は、福井平野東縁断層帯全体を対象として文献調査、地表地質調査を実施し、その概略を把握するとともに、１９４８年の福井地震に深く関連していると考えられている福井地震断層および福井東側地震断層（篠岡断層）を対象に反射法弾性波探査を実施し、地下構造の概略を把握した。

平成１０年度の調査は、前年度の調査結果に基づき、福井地震断層および福井東側地震断層（篠岡断層）を対象にボーリング調査を実施するとともに、Ｐ波測線沿いのボーリング孔でＰＳ検層を実施し、反射法弾性波探査の再解析を実施した。また、ボーリング調査結果およびＳ波弾性波探査の再解析結果に基づき、断層変位が地表付近まで認められる可能性のある地点においてトレンチ調査を実施した。

今年度の調査結果と昨年度の調査結果との関連を図３−１に示す。また、今回の調査で明らかとなった事項を表３−１にまとめるとともに、以下に記す。