(2)P波反射法弾性波探査
福井地震断層に直交する測線で探査を行った。その結果、福井地震時に噴砂や地割れが集中した範囲(測線距離程2,000〜3,200m区間)を挟む2箇所で、地下深部の断層運動に起因すると見なすことができる反射面の変位・変形が認められた。いずれも基盤上面および第四紀の地層に鉛直方向に数10mの変位が読み取れ、下位ほど変位が大きいといった累積性が認められた(
図2−2
)。以下、測線距離程2,000m付近のものをF−1、測線距離程3,200m付近のものをF−2と呼称する。