P波反射法結果より、この地震断層トレースにほぼ一致する位置(反射測線5,200m付近)に断層が認められた。断層が認められた位置では、新第三系の上面に最大約70mの東側隆起の食い違いが認められ、第四紀層も地下浅部まで変位・変形が及んでいるようである。
S波反射法結果によれば、この地震断層トレースにほぼ一致する位置(測線140m付近)に東側隆起の断層が認められるほか、小笠原(1949)が見いだした篠岡付近の西側隆起の断層に調和的な反射不連続(測線150m付近の赤色破線)が認められる。東側隆起の断層の方が変位量が大きく、この西側隆起の断層は副次的な断層と考えられる。