重合処理断面図およびマイグレーション処理断面図の時間断面図は、水平方向の縮尺がH=1:10,000で、測線距離程(m)は「KYORI」として表示している。距離表示の下段はCDP番号を付している。縦軸は時間(秒)で、1/10秒(100msec)間隔で目盛り線を入れている。
深度変換処理断面図は、深度変換した後に測量結果を用いて標高換算を施した断面である。したがって、縦軸は標高表示で、100m間隔に目盛り線を入れ、各測定点の地表線も表示している。横軸は時間断面と同様に距離程を示し、縮尺はH=1:10,000である。縦軸の縮尺はV=1:5,000としており、縦横比はH:V=1:2となっている。
深度変換は、データ処理の速度解析で得られた速度(表3−3−2参照)を参考にして行った。深度変換速度は表3−3−3に示すとおりであるが、C欄に示す時間以降は3,000m/secの速度を用いて深度変換した。
CDP番号1の例
0〜41msecまで1,800m/sec、41〜144msecまで2,000m/sec、144〜348msecまで2,100m/sec、348msec以上は3,000m/secの速度を用いて深度変換したことを示す。
表3−3−3 深度変換速度一覧表
巻末資料とは別に検討資料として、水平方向の縮尺がH=1:25,000の縮小断面を作成し、図3−3−5、図3−3−6、図3−3−7に示す。縮小するため、全データをそのまま表示すると断面図が真っ黒になって見えにくくなるため、データ数(トレース数)を1/5に減らして出力しているが、基本的な断面の質に変化はない。したがって、特に図3−3−6の深度変換断面図縦横比は1:5になって横スケールを圧縮した図面になっていることに注意を要す。