3−2−1 地形判読
地形判読は、福井地震断層および福井東側地震断層の分布推定位置を中心に、図3−2−1に示した範囲について、縮尺1:10,000の空中写真および詳細地形図(1:2,500〜1:15,000)を用いてリニアメントおよび変位地形を抽出するとともに、変位基準となる地形面の抽出を行った。なお、地形判読は主に福井東側地震断層を対象とし、断層の位置、活動性等を明らかにすることを目的に行ったが、隣接あるいは延長上にある細呂木断層、篠岡断層および松岡断層の一部についても併せて実施し、福井地震断層および福井東側地震断層との関係についても検討を行った。また、剣ヶ岳断層についても地形判読を行ったが、文献調査の結果、本断層に沿っては福井地震時の変位が確認されておらず、分布も福井地震断層および福井東側地震断層とは一致しないことから、本調査においては評価の対象とはしないこととした。