(1)福井地震断層
本断層については、岡本ほか(1989)のボーリング調査および天池・竹内(1989)の屈折法弾性波探査により、本断層の分布が推定されている位置近傍を境とする境界面(沖積層基底面等)のくい違いが指摘されている。しかし、これらの調査においては断層自体が確認されていないことから、それが断層変位の累積によるものか、あるいは圧密沈下による平野中心部の沈降によるものかの確認はなされていない。したがって、これらの境界面の分布高度のギャップが、断層運動による累積変位を反映したものであるかどうかを確認するため、追加ボーリングを実施するほか、反射法地震探査の実施により、変位として確認する必要があると考えられる。