(2)計画

@福井地震断層を対象とした計画

・P波反射結果では比較的深い深度まで明瞭な反射面が確認されていることから、先行してパイロットボーリングを掘削し、反射結果との対比を行う。得られたコアを観察・分析の後、鍵となる層準あるいは地層境界を確認して残りのボー リングを掘削する。

・パイロットボーリングは、比較的明瞭な反射面であるW層若しくは基盤面までを確認することとし、PS波検層も実施することとする。掘削深度は反射結果 より約130mとする。

・その後実施予定の群列ボーリングについては、既存試料調査結果より、田島川周辺の福井地震断層付近においては3〜4mの深度で火山灰(K−Ah)が、田島川辺では深度30m弱で沖積層下面が確認されていることを考慮し、20〜30m程度の掘削を行う。

・群列ボーリングの掘削本数については、福井東側地震断層を対象とした調査との兼ね合いで、2本あるいは5本(パイロットボーリング除く)とし、パイロットボーリング実施後、委員会にて決定することとする。

A福井東側地震断層を対象とした計画

・先行ボーリングを2本掘削し、S波反射結果から推定された断層の地表付近での分布位置を検討する。

・S波反射結果では、局部的に反射面が撓曲する構造と、東上がりの逆断層が2本推定されていることから、これらの構造の確認のため、各断層を貫くボーリングを掘削する。掘削深度は、反射結果より30m程度とする。

・本地点における追加ボーリング及びトレンチ調査の実施については、これらのボーリング結果を検討した上で決定することとする。実施の決定及び実施に際しての目的、実施位置及び深度については、委員会にて決定することとする。