調査地域に分布する第四系は、新第三系浄法寺累層を基盤岩とする。新第三系は露頭状況が悪く、その構造は不明である。また、第四系の分布及び対比等についても、露出が少なく分布も断片的であることから不明な点が多い。
また、各リニアメントについては、以下のことが明らかとなった。
@L−1−1リニアメント
・L−1−1リニアメント沿いには、断層変位地形の可能性のある地形要素がいくつか認められる。
・地形及び地質からは、東側隆起の断層活動が示唆される。
AL−1−2リニアメント
・L−1−2リニアメントは、沖積面及び扇状地面上で目視及び測量により確認できる。
・地形測量結果から判断される断層変位は、東側隆起である。
BL−1−3リニアメント
・L−1−3リニアメントは、Mt2面上の変形として目視及び測量により確認できる。
・地形面の変形から示唆される断層変位は、東側隆起である。
L−1−2リニアメント沿いに実施した地表踏査結果をルートマップにまとめ、また、L−1−3リニアメント沿いに認められた段丘面上の変形をあわせて図1−7に示す。