(1)地形判読

福井平野東縁断層帯を構成する断層の位置、活動性等を明らかにするため、図1−1に示した範囲について、リニアメントおよび変位地形、並びに変位基準となる地形面を抽出した。

福井平野東縁には、段丘面が断片的に分布する。それらの段丘面は連続性に乏しく、面も小規模であることから、形態及び分布による対比が難しい。リニアメントの分布は、主に丘陵部あるいは丘陵と平野との境に認められる。判読結果を図1−6−1図1−6−2に示す。

判読の結果、丸岡町付近において新期の断層活動によると考えられる変位地形が判読されたほか、松岡町の載る段丘面上にも断層変位地形と考えられる変形が認められた。