(4)課題及び問題点

@福井地震断層

複数の調査例により、本断層の分布が推定されている位置近傍を境として境界面のくい違いが指摘されているが、断層自体については確認されていない。追加ボーリング及び反射法地震探査を実施し、断層変位を確認する必要があると考えられる。

A福井東側地震断層

本断層は、福井地震の際の被害分布及び測量結果から分布が推定されているが、その有無も含め、性状の詳細は確認されていない。断層の有無及び性状、他の断層との関連等について検討する必要があると考えられる。

B福井平野東縁断層帯全体について

変位基準となる地形面及びその年代が特定されておらず、福井地震断層及び福井東側地震断層の最新活動時期が1948年の福井地震であること以外はほとんどわかっていない。