(2)柳ヶ瀬断層帯

柳ヶ瀬断層帯を構成する活断層は、柳ヶ瀬断層、山中断層および甲楽城断層である。

柳ヶ瀬断層は椿坂付近を境に北部と南部に区別でき、北部は南部に比べて、活動的ではない。北部では最近の数万年間の活動はほとんどなく、柳ヶ瀬断層全体が同時に活動するとは限らないことと評価される。柳ヶ瀬断層と甲楽城断層の間にある山中断層は活断層であることが疑わしい断層と判明している。また、甲楽城断層南端部では最近数万年間の活動は認められない。

以上のように、柳ヶ瀬断層北部から甲楽城断層南端部にかけては活動度は低く、最近数万年間の活動は認められないこと、山中断層は活断層であることが疑わしいことから柳ヶ瀬断層北部と甲楽城断層とが、同時に活動することはないものと判断される。