F−0断層の活動度については、直接、評価できる資料は得られていないが、延長上のT−0撓曲では活動度B級と判断される。また、甲楽城断層と近接する干飯崎〜河野付近の中位段丘の隆起速度は、同断層の活動度がB級であることを示唆する。
以上から、甲楽城断層の活動度は、B級と評価される。
なお、甲楽城断層は大谷沢の沢口において、数万年前の火山灰に覆われる扇状地堆積物に変位を及ぼしていないことから、同地点以南には最近の活動が及んでいないものと判断される(表3−2−1−1)。