2−2−1 越前海岸沿岸地形調査結果

文献調査から越前岬の隆起については、山本他(1996)が海成中位段丘の旧汀線分布から詳細に報告している。本報告では、空中写真判読から中位段丘の性状を把握し、中位段丘形成(約10±3万年前)以降の隆起運動の性状を把握するとともに、最新の隆起運動の概要を把握する目的で完新世段丘(約0.6万年前)の分布と高度について空中写真判読と現地調査をおこなった。また、完新世段丘の詳細な年代を明らかにするための試料採取にも努めた。