検討結果を図5−4−2,表5−4−1に示す。いずれの活断層も中世以降に活動した可能性が高く,経過時間率は0.5前後と推定される。
図5−4−1 活断層の活動歴から推定される要注意断層(松田,1978より改変)
R,活断層の活動の間隔;T,最終の活動以降現在までの経過時間;t,歴史時代に活動記録なし.
1)の場合は,T/Rが50%を越えているので要注意断層と判定される.
2)の場合は地震間隔はわからないが,活動度の高い活断層なのに歴史時代以降の活動がなく,最終活動時期以降の経過時間が長いので要注意活断層と判定される.
3)の場合,T/Rが50%以下なので要注意活断層ではない.
図5−4−2 トレンチ調査等による愛媛県の中央構造線活断層系の活動履歴
表5−4−1 四国の中央構造線活断層系の活動履歴(長谷川,1999に加筆)