@ 池田断層西部は,和泉層群分布域中を走り,寒川断層へ乗り移るように見える。
A 池田断層東部は,和泉層群と三波川変成岩類の境界断層にほぼ一致する。
また,永井(1973)の水路トンネル資料から,右屈曲の部分が地溝状になっており,小規模なプルアパートベーズンを形成している可能性も考えられる。このプルアパートベーズンの幅は約500mで,引張性バリアと認定できるが小規模である。
したがって,池田断層は,金田町金川を境に2つのセグメントに分けられる可能性があるが,連続して活動する可能性も十分考えられる。
なお,池田断層は,国土地理院(1999)によると,三野町太刀野までほぼ一線に連続し,ここで数条の分岐が認められ,三野断層へ移行するとされている(図5−3−11)。
図5−3−8 小松断層,岡村断層,石鎚断層の分布形態
図5−3−9 石鎚断層,畑野断層・寒川断層,池田断層の分布形態
図5−3−10 池田断層と三野断層との連続性
(国土地理院(1999)都市圏活断層図「池田」,「脇町」に加筆)