(2)新居浜市角野新田町(国領川東岸)〜土居町畑野(西谷川)
山麓地と段丘面との境界に,河谷の横ずれ変位,明瞭な低断層崖などからA〜Bランクの明瞭なリニアメントが判読される。崖錐や沖積扇状地に覆われ,不明瞭な箇所が認められるものの概して連続性は良い。関川を横切る部分や国領川と種子川に挟まれた区間では,LU,LV段丘面や沖積錐中にリニアメントが認められ,石鎚断層の中では新期の断層活動を示すリニアメントが認められる。岡田(1973)によれば,新居浜市船木の新居浜カントリーゴルフ場では,1,860±90yBPの材を含む土石流扇状地の堆積物が断層変位を受けており,完新世の断層活動が推定される。