(3)まとめ

(1) 活断層としての長さ:陸域約12q, 海域約12qと連続する場合約23q

(2) 変位様式:右横ずれ断層 鉛直成分の向き, 量は場所によって異なる。

(3) 1回当たりの変位量:1.5m以上

双海町高野川トレンチから鉛直方向に1.5m

(4) 活動度(平均変位速度):陸上ではB級以上(≧0.17m/千年)

(5) 活動履歴

〔陸 域〕

@ 最新活動時期 :鬼界−アカホヤ火山灰降灰後(約6,300年前以降)

A それ以前の活動時期 :約6,300年前〜11,000年前

B 更に以前の活動時期 :約26,000年前〜29,000年前

C 活動間隔 :5,500年より短い数千年のオーダー

(6) 地震の規模(推定値)

@ 伊予断層が単独で活動した場合(L=12q)    :ML 6.6

伊予断層と上灘沖の断層が連動した場合(L=23q):ML 7.1

単位変位量 1.5m以上から:MD≧7.0

なお,後藤ほか(1999)のトレンチ調査によれば,伊予断層の最新活動時期が西暦1200年

以降で,最新活動に伴う右ずれ変位量は2.1〜2.3mであるとされている。