3−5−4 トレンチ調査
畑野断層では,市木地点で断層を確認できなかったことから,上野田地点で沖積面上の低崖を対象にトレンチ調査を実施した。上野田地点の位置図を図3−5−2に示す。上野田トレンチを沖積扇状面上の比高0.8mの低崖をまたぐように配置した。トレンチ調査の結果,耕作土直下の地層まで変位・変形を与える断層を確認できた。表3−5−1にトレンチの規模を,図3−5−4に詳細平面図を,図3−5−5にトレンチ展開図を,図3−5−6,図3−5−7に東面,西面のスケッチ図を示す。なお,壁面での記載位置は,E−10.5/1.2などと表し,/の前者の数値は水平位置(南から北へのグリット番号:先頭は0で1mピッチ)を後者の数値は地表面からの壁面に沿う深度を示す。