(2)断層活動
本トレンチでは,断層を確認することはできなかった。東面のE−9/1,E−11/1,E−13.5/1付近では,Bの礫層中にC層のシルトが注入しており,また,F層の礫混じり砂層i層の礫層の地層境界が波状となるなど全体に地層は流動化しているものと考えられる。
したがって,本トレンチでは,流動化(液状化)跡からA層堆積後に大きな地震動を受けたと推定される。畑野断層の近傍であることから,地震動は畑野断層の活動による可能性が高い。