一方,低位段丘堆積物を不整合に覆う沖積層は,ほぼ水平に堆積しており,撓曲構造推定位置Ko−3付近に有意な高度差は認められない。
長谷川他(1998)では,本地点の南西方約500mでは,LU段丘堆積物は隆起側(南)で薄く,沈降側(北)で厚く堆積していること,3万年前の層準に最大約24mの上下変位を与え,上下方向の平均変位速度は最大約0.8m/千年であるとしている。