(1) 内ノ川地点では,北へ約45°で傾斜する石鎚断層の断層面を確認することができた。
(2) 本郷地点では,石鎚断層を挟んで,沖積層基底面に3m以上の高度差(北側隆起)が認められた。
(3) 市木地点では,和泉層群の出現標高に高度差は認められないが,推定される断層位置付近の和泉層群が破砕質であること,推定される断層を挟んで層相に違いが認められることから,右横ずれ変位が卓越した断層の存在の可能性が示された。
(4) 西入野地点では,地層はほぼ水平に連続しており,畑野断層の位置の特定はできなかった。
(5) 上野田地点では,畑野断層を挟んで,鍵層であるシルト層基底部に約1.6mの高度差(南側上昇)が認められた。
(6) 長田地点では,寒川断層を挟んで,地層の側方への連続性が絶たれていることが推定された。
(7) 大町地点では,寒川断層を挟んで,低位段丘堆積物基底面に約5mの高度差(南側上昇)が認められた。
(8)上石床東地点では,池田断層を挟んで,低位段丘堆積物基底面に約1.8mの高度差(南側低下)が認められた。
(9)平山地点では,池田断層を挟んで,沖積層基底に約3mの高度差(南側低下),基盤岩である和泉層群の破砕帯に約10mの高度差(南側低下)が認められた。
表2−6−2 ボーリング調査数量表