(3)使用機器

@ 油圧インパクター(JMI−200)

地面に圧着したベースプレートを,ガス圧で加速したピストンで打撃する,一種の重錐落下震源を車載したもので樺n球科学総合研究所が開発した。起震力は,最大で100kgの重錐を高さ6mから落下させた場合に相当する。

発生する波はパルスであるが,比較的高い周波数までの広帯域の波を発生できる。このため,浅層の解析が可能である。また,舗装道路上でも使用可能であり,自走できるので移動が容易である。

図2−5−4に油圧インパクターの外形図を示す。

A テレメトリ型探査装置 (G・DAPS−4)

樺n球科学総合研究所の開発したもので,アナログ増幅, A/D変換,数値演算(スタックおよび相互相関計算)などの処理を,測線沿いに設置するアンプボックス(4CH, RSUと呼ばれる)で行い,これらを観測本部で管理・制御する形式の探査システム(テレメトリ型)である。このシステムの特徴は次のとおりである。

 ・テレメトリ型のため,1本のケ−ブルで多チャンネルの収録が可能であり,都市内の探査に適している。

 ・ 重合時にノイズを除去しながら加算する機能がある。

 ・ 2036 CH/line ×1024 line と,ほぼ無限のチャンネル数の収録が可能である。

 ・ 24 bit デルタ−シグマ型の A/D 変換器を使用しており,ワイドレンジである。

 ・ デ−タ収録計画機能,テストデ−タ処理機能を持つ。

B 地震計(Sensor I/O, SM−11)

 ・ 固有周期  :30Hz

 ・ グルーピング:6個/グループ

Cその他の機材

 ・ 無線機 :日本無線(5Wおよび1W)