地面に圧着したベースプレートを,ガス圧で加速したピストンで打撃する,一種の重錐落下震源を車載したもので樺n球科学総合研究所が開発した。起震力は,最大で100kgの重錐を高さ6mから落下させた場合に相当する。
発生する波はパルスであるが,比較的高い周波数までの広帯域の波を発生できる。このため,浅層の解析が可能である。また,舗装道路上でも使用可能であり,自走できるので移動が容易である。
図2−5−4に油圧インパクターの外形図を示す。
A テレメトリ型探査装置 (G・DAPS−4)
樺n球科学総合研究所の開発したもので,アナログ増幅, A/D変換,数値演算(スタックおよび相互相関計算)などの処理を,測線沿いに設置するアンプボックス(4CH, RSUと呼ばれる)で行い,これらを観測本部で管理・制御する形式の探査システム(テレメトリ型)である。このシステムの特徴は次のとおりである。
・テレメトリ型のため,1本のケ−ブルで多チャンネルの収録が可能であり,都市内の探査に適している。
・ 重合時にノイズを除去しながら加算する機能がある。
・ 2036 CH/line ×1024 line と,ほぼ無限のチャンネル数の収録が可能である。
・ 24 bit デルタ−シグマ型の A/D 変換器を使用しており,ワイドレンジである。
・ デ−タ収録計画機能,テストデ−タ処理機能を持つ。
B 地震計(Sensor I/O, SM−11)
・ 固有周期 :30Hz
・ グルーピング:6個/グループ
Cその他の機材
・ 無線機 :日本無線(5Wおよび1W)