(3)遺跡調査による古地震記録

埋文関係救援連絡会議・埋蔵文化財研究会(1996)「発掘された地震痕跡」によると,愛媛県内では,丸山U遺跡において地震動による液状化や地すべりの跡が報告されている。

(1)丸山U遺跡(伊予三島市中曽根町)

弥生時代中期後半の竪穴式住居の底面が断層によって北側に5cmほどずれることから,地震の時期は弥生時代中期後半より後の時代と断定している(図2−1−8)。

(コメント)

本地点は,池田断層の南約400mに位置し,池田断層もしくは寒川断層の活動による地震動によって地すべりが発生した可能性がある。また,覆土中に焦土や炭化材が保存されていることから,弥生時代中期後半に地震と地すべりが発生した可能性も考えられる。

表2−1−1 文献リスト(その1)

表2−1−2 文献リスト(その2)

表2−1−3 文献リスト(その3)

表2−1−4 文献リスト(その4)

表2−1−5 文献リスト(その5)

表2−1−6 文献リスト(その6)

表2−1−7 文献リスト(その7)

表2−1−8 四国の中央構造線付近の地表層序と地形面区分(岡田,1972,1973)

表2−1−9 愛媛県下の古地震記録(土木学会四国支部あんぜん四国検討委員会,1998)

図2−1−1 愛媛県東部の中央構造線活断層系(Tsutsumi & Okada,1996)

図2−1−2 愛媛県東部の中央構造線沿いの地質(高橋,1996)

図2−1−3 愛媛県石鎚山脈北縁の活断層(活断層研究会,1991)

図2−1−4 地質調査所(1993)「中央構造線活断層系(四国地域)ストリップマップ」の一部

図2−1−5 国土地理院(1998)都市圏活断層図「松山」の一部

図2−1−6 国土地理院(1998)都市圏活断層図「西条」の一部

図2−1−7 国土地理院(1998)都市圏活断層図「新居浜」の一部

図2−1−8 重信断層の分布とトレンチスケッチ(後藤,1998)

図2−1−9 川上断層トレンチ調査結果(堤ほか,1998)

図2−1−10 岡村断層とトレンチ調査付近の地質概略図(岡田,1988)

図2−1−11 岡村断層のトレンチ調査地点(岡田ほか,1989)

図2−1−12 1984年3月トレンチ調査による岡村断層沿いの地震発生年代(岡田,1988)

図2−1−13 1984年トレンチ調査の断層付近スケッチ(岡田,1988)

図2−1−15 1988年3月トレンチ調査結果(堤ほか,1992)

図2−1−16 1988年8月トレンチ調査結果(山崎か,1992)

図2−1−17 中央構造線活断層系岡村断層Agと石鎚断層Abに沿う 新居浜市西部の断層地形(岡田,1973)

図2−1−18 新居浜ゴルフ場付近の地形分類(岡田,1977)

図2−1−19 中央構造線活断層系畑野断層と石鎚断層に沿う地形・地質(岡田,1973)

図2−1−20 Grapes and Takahashi(1987)による畑野断層の露頭

図2−1−21 1494年6月19日の地震(日本電気協会,1988)

図2−1−22 1498年7月9日の地震(日本電気協会,1988)

図2−1−23 1533年の地震(日本電気協会、1988)

図2−1−24 1595年の地震(日本電気協会,1988)

図2−1−25 1596年9月4日の地震(日本電気協会、1988)

図2−1−26 1596年9月5日の地震(日本電気協会、1988)

図2−1−27 丸山U遺跡説明図(埋文関係救援連絡会議埋蔵文化財研究会,1996)

図2−1−28 幸の木遺跡説明図(埋文関係救援連絡会議埋蔵文化財研究会,1996)

図2−1−29 松環古照遺跡説明図(埋文関係救援連絡会議埋蔵文化財研究会,1996)