1−4−8 総合評価

(1) セグメント区分と地震規模評価

@ 伊予断層,川上(重信・北方)断層,小松断層は,個別にはM7クラスの地震を発生すると思われる。しかしながら,これらの活断層が連動して活動する可能性も否定できない。

特に,川上(重信・北方)断層と小松断層の連動について,肯定的な見解,否定的な見解の両論があるので,これを考慮して連動する場合の地震規模も示した。

A 岡村断層は単独のセグメントとして活動する可能性が高い。地震規模は,断層長からM7.3以上,単位変位量からM7.9が推定されるが,全体として,M7.5クラスが妥当と思われる。

B 石鎚・畑野・寒川・池田・三野断層は,個別のセグメントと認定し難いため,1つのセグメントとして評価する。池田断層は三野断層と連結したセグメントと評価されているため,総延長82kmで1つのセグメントとして評価する。

表1−4−1 セグメント区分と地震規模(案)

(2) 地震危険度

愛媛県内の中央構造線の各断層はいずれも中世以降に活動した可能性があることから,経過時間率(要注意度)は,最大で0.5前後と推定した(表1−4−1)。