7−1−5 地震の規模

活断層の形態から地震の規模(マグニチュード)を想定するには,次の松田(1975)の経験式により算出される。

  ML =(logL+2.9)/0.6 L:活断層の長さ(q)

  MD =(logD+4.0)/0.6 D:断層の変位量(m)

今回の調査では,一回当たりの地震変位量に関するデータが得られなかったので,活断層の長さから地震のマグニチュードを推定する。

本調査では,伊予断層は, 双海町高野川〜伊予市八倉までの14.5qを活断層長と推定した。ただし,西方海域部と東方の川上断層との連続性については,別途検討する必要がある。このため,現時点では,L≧14.5qとしてML≧ 6.8と評価しておく。