6 反射法地震探査

反射法地震探査とは,異なる弾性波速度(P波・S波速度)を有する2つの地層の境界では,上方から入射した弾性波の一部が反射して地表に戻ってくる性質を利用した,地盤の地下構造を求める方法としては最も有力な探査法のひとつである。反射法地震探査の主な特色は,以下の通りである。

@ 堆積層などの弾性波速度の変化を伴う地質構造であれば,観測された人工地震の反射記録を処理して,その地盤の断面図を作成することができる。

A それと同時に,各地層の弾性波速度を求められる(速度解析)。

B 容易に,深い地層の探査が可能であり,また,深部に低速度層・断層などがある場合でも解析できる。

C デジタルデ−タ処理のため,解析に個人の主観が入ることが少ない。