6−3−6 重合およびマイグレ−ション・深度変換

@ ミュ−ト・重合

速度解析で得た速度分布を用いてNMO補正し,ミュ−ト後,重合を行った。

A タイムバリアントフィルタ−

重合後の時間断面について周波数解析(フィルタ−テスト)を行い,タイムバリアントフィルタ−を定めた。

B マイグレ−ション

重合後の時間断面を水平方向の速度分布が均一なストレッチ断面(深度方向には速度変化を認める)に変換した後,波動場補外法(位相移動によるイメ−ジングと下方接続)によるFKマイグレ−ションを行った。

C 深度変換

マイグレ−ション後の時間断面を,マイグレ−ションに用いたRMS速度より求めた平均区間速度を用いて深度変換した。

D 零位相表示断面

位相デ−タとは,各トレ−スを複素変換したのち振幅情報を無視し,位相情報のみを取り出したものである。この位相デ−タのうち零位相に近い部分を黒線で示した。成層構造をなさない場所では,位相が乱れるため破砕部の把握に役立つものと思われる。また,振幅が相対的に小さい場所の情報も得られる。

E 相対振幅強度+零位相表示断面

相対振幅強度表示とは,深度断面の振幅をその大きさに応じた色で表示したものである。通常の表示では,大きい振幅は隣のトレ−スの上に描かれるため細部が不明瞭となるが,この表示では細部が明瞭となり,また負の振幅も情報として得られる。この断面では,上記の零位相表示と重ね合わせて図化した。

本文に添付した断面を以下の図に示す。

<重複後時間断面図>

この断面は重合処理のみ行ったもので,タイムバリアント・フィルターなどは掛けていない。

図6−3−5 A測線時間断面図

図6−3−6 B測線時間断面図

図6−3−7 C測線時間断面図

<マイグレ−ション処理後深度断面図>

重合後,マイグレ−ション,タイムバリアント・フィルタ−処理,振幅補償

を行った後の時間断面を深度変換したものである。

図6−3−8 A測線マイグレ−ション後時間断面図

図6−3−9 B測線マイグレ−ション後時間断面図

図6−3−10 C測線マイグレ−ション後時間断面図

<深度断面図>

図6−3−11 A測線深度断面図

図6−3−12 B測線深度断面図

図6−3−13 C測線深度断面図

<相対振幅強度+零位相表示深度断面図>

図6−3−14 A測線相対振幅強度+零位相表示深度断面図

図6−3−15 B測線相対振幅強度+零位相表示深度断面図

図6−3−16 C測線相対振幅強度+零位相表示深度断面図