データ処理は,大きく次の2種類に区分される。
@ 基本処理
a. 初期編集 デ−タ整理・ CMP編集.
b. 静補正 表層静補正・標高補正・残留静補正.
c. 波形処理 プレフィルタ−・位相振幅補償・デコンボリュ−ション.
d. 速度解析 重合のための速度を求める.
e. 重 合
これらは,時間断面の作成を目的とする処理である。この過程では,記録の質が良好な限り,余り人為的な処理操作は含まれない。
A 解釈のための処理
a. マイグレ−ション 地層の傾斜・回折による見かけの断面を補正する.
b. 深度変換 時間断面を深度断面に変換する.
これらは,時間軸上で与えられた見かけ上の記録から,真の地質構造を推定するための処理である。与えた速度分布により結果が大きく異なることがあり,この処理においては,できるだけ正確な速度分布を与える必要がある。
各測線のデ−タ処理手順およびパラメ−タ−を表6−3−1,表6−3−2、表6−3−3 に,また,デ−タ処理のブロックダイアグラムを図6−3−1 に示す。