6−2 調査方法

図6−2−1に測定状況模式図を示す。測線配置、測定方法は以下の通りである

1 測定仕様および使用機器

反射法地震探査測定仕様を表6−2−1に,使用機器を表6−2−2に示す。

2 測 量

計画測線沿いにA,C測線:5m間隔,B測線: 2.5m間隔で測定点をマ−キングし,中心点・水準測量により全測定点のレベルおよび座標を求めた。

3 受震器の設置

地震計は,1受震点に6個グル−プ/chのものを使用し,1グル−プの展開長は,A,C測線:5m,B測線: 2.5mとなるよう設置した。

6個の地震計は,直列に結線されており,6個で1つのアナログ信号にして観測装置への入力とする。このように1受震点に多数個の地震計を設置する目的は,

a) 反射波の観測において,ノイズとなる表面波を減衰させる.

b) 受震器の感度を増す.

c) 測定間隔が粗いために起こる波数領域でのエイリアスを防ぐ.などである。

4 測定方法

発震点間隔は,A,C測線:5m,B測線: 2.5mとし,震源車を所定の発震点位置に設置した。そして,所望のスタック数だけ加算し,モニタ−で記録の良否を確認し,探鉱機に収録した。1発震点に対する受震区間は,測線の終端部付近までは発震点から前方 60ch (300m)を原則とし,終端部では 60ch の固定展開で行った。

なお本探査法は,振動・騒音の発生,道路の占有などの問題があるため,事前に地元の了解および許認可手続きを行った。