A 面:1万年前以降
Lf面:1〜2万年前
Le面:2〜3万年前
Ld面:5〜6万年前
M 面:12〜13万年前
H 面:20〜30万年前
A 伊予断層に沿って,A,B,C ランクのリニアメントが断続的に判読される。
B リニアメントは,LV面までには判読されるところがあるが,A面には判読されない。
C リニアメントの多くは,河谷の右屈曲を伴うことから,右横ずれ断層変位地形の可能性がある。
D 右横ずれの変位地形を伴うリニアメントの東方延長は,八倉層からなる山地で不明になるが,その北側に鉛直変位が卓越した低断層崖の可能性のあるリニアメントが判読される。
E 伊予断層は東部では,数本に分岐し,断層の末端の形態を示すが,西部では,直線的に海岸に達するため,さらに海側へ延長する可能性が高いと思われる。
F 地形から推定される伊予断層の右横ずれ変位量は,以下の通りである。
伊予市三秋のLU面を開析する谷の変位量(3.3m),
伊予市市場〜稲荷のH面(後藤,1996の中位U面)を開析する谷の変位量(80m)。
G 郡中断層に対応するリニアメントに変位地形は認められない。