表7−1−2 鴨川地溝帯南断層の地区別特徴
・リニアメントは北断層と同様に3区間に区分される
・鴨川地溝帯南断層に対応するリニアメントは、岩井海岸〜平久里川左岸までの区間(平久里下地区がランクA、残りはB〜C、西部地区)と、古畑西方〜竹ノ中(古畑地区がランクB、残りの部分についてはC〜E、中部地区),高鶴〜太海(高鶴地区がランクB、残りはCからE、東部地区)の区間で、連続性が認められるが、全区間に連続する1条のリニアメントではない。
・平久里下地区では、断層によって変位したと考えられる段丘面が認められる(寒川ほか、1981)。また、調査地全域で、リニアメントの延長上に分布する比高の高い古い段丘(ex.6000年以前)はほとんど認められない。
・地すべりはリニアメント北側で特に発達する。
・段丘は、リニアメント南側で特に発達する。
・全体的には、リニアメントを挟んで南側が相対的に隆起したような地形となっている。