計画された測線に沿って5m間隔に測点を設定し、水準測量およびトラバース測量を実施した。なお、水準測量の基準点として、測点No.137付近にある千葉県の二等水準点(標高 31.263 m)を使用した。
(2)受振器、ケーブルの設置
測線に沿って受振器とケーブルを設置する。受振器は長さ約8cmのピックを道路の路肩の地面に刺し込む。
受振器をケーブルに接続し、数本のケーブルをつないで、ワゴン車内の観測機に接続する。
(3)テスト
測定に先立ち、測定仕様を決定するため、発震周波数帯域について検討した。その結果、発震周波数帯域は20〜120Hzが適していると判断した。なお、垂直重合は通常1回とし、効きが良くない個所では2回とすることとした。
(4)測 定
テスト結果に基づき、表5−1−1に示す仕様で測定を実施した。
表5−1−1 浅層反射法探査測定仕様一覧表
測定手順は以下のとおりである。
バイブレータ震源の発震時間は10秒で、その間各受振点で受けた信号は CDPケーブルにより観測車内の観測機へ送られる。探鉱機ではスウィープ毎に震源から送られたパイロット信号との相互相関を行い、所定の垂直重合を行う。モニター記録をチェックし、記録がよければ探鉱機内のハードディスクに書き込む。
その発震点での測定が終了すると震源は次の発震点(5m間隔)に移動して同様の発震を行う。このような作業を発震点の始点から終点まで繰り返す。このような測定方法は共通反射点水平重合法と呼ばれる。浅層反射法探査概念図を図5−1−1に示す。
(5)受振器、ケーブルの回収
全測定が終了したら、受振器とケーブルを回収し、後始末を行う。