(1)@No.Aボーリング

No.Aボーリングは、平久里川右岸部で、推定断層位置よりも約50m程度北側部分で行った。その結果は、以下のようにまとめられる

0.00〜0.50m 表土 〜0.50mまで

0.50〜0.65 砂混じりシルト 1.65m以深、炭質物及び礫を含む。また、礫は亜角礫主体で、。φ=2〜10o

1.65〜2.27 シルト質細粒砂 上部は砂質分主体で、下位側は泥質分に富む。砂質主体部分には弱い水平堆積構造が認められる

2.27〜3.97 礫混じり粘土。淡青灰色を呈す。2.7m以深、風化しており、褐色を呈す。礫はφ=2〜10ミリの亜角〜亜円礫を主体とし、泥岩、安山岩、蛇紋岩である。

3.97〜4.20 砂質シルト〜粘土。 4.00〜4.20落ち込みコア

4.20〜5.90 砂質シルト。所々にパッチ状に細粒砂を挟む。4.5m,4.7m付近、炭質物が散点的に含まれる。5.46m以深には炭質物を含む弱い水平堆積構造が認められる。

5.90〜6.00 砂礫混じりシルト。礫を多く含む。

6.00〜9.67 砂礫。礫はφ=2〜20oの亜円礫を主体とする。礫種は安山岩、泥岩を主体とし、一部蛇紋岩も認められる。また、凝灰岩礫を少量含有する。6.2m付近、7.2m付近やや礫径が大きくなっている。

9.67〜10.00 凝灰岩。凝灰岩礫及び泥岩礫から構成される。ブロック状でコア径よりも大きな礫と考えられる。

10.00〜10.65 流出により、コア未採取。

10.65〜11.90 泥岩。泥岩礫から構成される。軟質で、掘削時に乱されている。

11.90〜15.00 泥岩。11.90m以深、非常に変質を受けている泥岩。引き延ばされたような構造が全体に認められる。構造は60度程度、傾斜している。また、白色の部分は凝灰岩と考えられる。全体に変状が著しく、何らかの影響を受けていると考えられる。