(1)速度分布

図6−2−1−1のS波屈折トモグラフィー解析により求めた速度断面図から、本測線の速度分布は次のとおりである。

測点115m付近を境に大きく2分され、測点115m以北は測点40m付近を境に更に2分できる。

測点115m付近より南側では、極浅部まで600m/s以上の高速度である。一方、測点115m付近より北側では、全体に低速度を示すが、そのうち測点40〜115m間の方が測点40m以北より更に低速度である。ちなみに測点40m以北と40〜115m間では、それぞれ200m/s速度のコンターはおよそ2mと4m、400m/sコンターはおよそ9mと14m、600m/sコンターはおよそ13mと25mの深度にある。特に測点40〜90m間は周囲に比べ深部まで低速度である。