千葉97−1測線のCDP No.153付近(測点No.80付近)での速度解析例(図3−17−1)および千葉97−2測線のCDP No.123(測点No.60付近)での解析例(図3−17−2)を参照すると、浅部(0〜500msec)は明瞭に反射波が確認でき、地表からの平均速度(RMS速度)は、500msecで約1650 m/secである。
深部の基盤からの反射波は、97−1測線では約2.4secの反射波と思われ、RMS速度は約2150m/secである(深度約2400m)。97−2測線では約2.0secの反射波で速度は約2130m/secである(深度約2100m)。
これらの速度解析の結果得られた速度断面図図3−18−1、図3−18−2)を参照すると、両測線ともRMS速度の側方変化は極めて少ない速度構造であることがわかる。浅部(0〜1.0sec)は、両測線ともに、北側に向かって緩やかにRMS速度が小さくなっている。深部基盤反射波については、逆に南側に向かって緩やかに速度が小さくなっている。